妊娠力を高めるための心構え
専門医の検査で、不妊の原因がわかったとしても、不妊を確実に克服する施術法は現時点では確立されていません。
病院による高度な不妊施術を行っても妊娠する確立は、20%以下という数字もあるくらいです。
不妊を克服するには、もちろん専門医によるアドバイスを頂くことも大事ですが、医師だけに頼ることなく、ご自分できることをしていく必要があります。
男性不妊を克服する
男性不妊についてでは、男性不妊の9割が「造精機能障害」 にあることを説明しました。
「造精機能障害」とは、精子の数が少なく、そして精子の運動率が低い状態のことを言います。
つまり、精子の数を増やし、精子の運動率を向上させることにより、妊娠力を高めることができるのです。
では、ご自分でできる精子の数と運動率を高める方法はあるのでしょうか。
代表的な方法として、次のものが上げられます。
- 精子の質によい影響を与える栄養素の摂取
- 妊娠に悪影響を及ぼす生活習慣の見直し
- 射精の回数を増やす
- 下着の工夫
精子の質によい影響を与える栄養素の摂取
精子の製造を促す栄養素として亜鉛、セレン、ビタミンE、鉄、そして最近ではビタミンQが上げられています。
特に有名なのが亜鉛で、亜鉛はセックスミネラルと呼ばれ、生殖機能の発達に不可欠と言われる成分です。これらを多く含んでいる食材、あるいはサプリで補給することで、 精子の数や運動率を高めていくことができます。
妊娠に悪影響を及ぼす生活習慣の見直し
生殖機能に悪影響を及ぼすものとして、たばこ、アルコールの飲み過ぎ、過度のストレス、偏った食事などが上げられます。
また、運動不足も、男性機能が衰える原因の一つなので、 適度な運動をすることはとても大切です。
偏った生活習慣があれば、まずはそれを見直してみましょう。
射精の回数を増やす
妊娠と性交渉の回数には関係があるお話しましたが、射精しないと古い精子が残り、新しい精子をつくるのが抑制されます。
また、射精をしないと前立腺が腫れることもあるので、性交渉の数を増やすように心掛けましょう。
下着の工夫
男性の睾丸は、体温よりも温度が低い状態が望ましいと言われています。
通気性の良い下着、ブリーフよりもトランクスを選ぶなどの工夫をしてみましょう。
タイミングから始めた不妊施術もなかなか効果が出ず、2年たって家の近くにあったすずらんさんへ。
体外受精と並行して通い、少しずつ受精卵が良くなり、初めての胚盤胞移植で妊娠できました。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
2年間、不妊で何度もくじけそうな気持ちになっていましたが、先生の人柄、言葉もあり、自然と頑張れている自分になれました。適格な鍼灸施術と妊娠においてのメンタル面においてとても感謝しています。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
鍼灸開始5か月後くらいに3回目の排卵では数もとれて、グレードはアップしました。移植後、無事妊娠し、順調に経過しています。
妊娠前、妊娠後ともに血流を良くすることはすごく大事です。不妊症の方は、施術の選択肢の一つとして考えてみるといいと思います。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
執筆者
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
お電話ありがとうございます、
すずらん鍼灸院でございます。