妊娠のタイミングと排卵

排卵日と妊娠の関係

妊娠しやすいタイミングをご存じですか?
通常、排卵日前後の新鮮な卵子が、新鮮な精子と出会うことが「最も妊娠しやすいタイミング」と言われています。

妊娠しやすい期間とは、男女の個人差、年齢的条件や健康状態などに左右されるので、一律的には決められないですが、「排卵日前の3日間、排卵日、そして排卵後の1日」を足した5日間が最も妊娠しやすい期間と言われています。

待望の妊娠を実現するためには、卵子と精子がきちんと受精するように、
タイミングを合わせることがとても大切なのです。

ただ、妊娠しやすい期間にタイミングを合わせて性交渉を行えば、必ず妊娠できるというものではありません。

従来までは、心身ともに健康的で若いカップルであれば、1週間に2~3回、定期的に性交渉を行っていれば、タイミングを意識しなくても1年以内に妊娠する可能性は80%と言われていました。

しかし、何らかの原因で、不妊に悩むカップルが増え、それに加え、仕事や家事の忙しさやストレスからくる、性交渉の回数も減少傾向にあります。

このような時代背景から、排卵日を予測してタイミングを合わせ、妊娠を実現させる方法に、より注目されるようになったのです。

タイミングに関する注意点

ただ、タイミングについて、いくつか注意する点があります。
あまりにもタイミングにこだわりすぎて、月1、2回の性交渉しか行わなくなると、さすがに問題があります。

性交渉の回数と妊娠には、明確な相関関係があります。
タイミングを合わせつつ、週2,3回の性交渉を 定期的に行うことも大切な心掛けとなります。

良く誤解されるのが、「排卵日が最も妊娠しやすい日」と勘違いされていることです。

先ほど説明しましたが、最も妊娠しやすい期間とは、「排卵日とその前後を含めた5日間」のことを言います。
この5日間のなかで、「どれが最も良い日か」ということを限定することは正直難しいと思います。

強いて言えば、「どの期間が良いか」というよりも、精子と卵子の鮮度が最も重要です。
例えば、卵子の寿命は人によってバラバラで6~24時間です。

精子については、もう少しスパンが長く、2~5日と言われています。
精子と卵子の移動スピードにも個人差があります。

もう少しわかりやすい例で言えば、精子の移動速度が遅い方の場合には、
排卵日に合わせて性交渉をしたのでは、精子が新鮮な卵子と出会えなくなります。

つまり、精子が卵子と出会う頃は、鮮度の落ちた卵子か、もしくは寿命が過ぎた卵子と出会っていることになっているのです。

先ほど、解説した「最も妊娠しやすい期間」は5日間と解説したのは、精子の寿命が3日」「卵子の寿命を1日」 と仮定し、移動速度も平均並という条件で計算されたものと言っても良いでしょう。

このように、鮮度の高い精子と卵子がタイミング良く出会うには、排卵日に性交渉を行うのが一番良いとは限らないのです。

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執筆者

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許

はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体

奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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