Q. 高温期の平均体温が低いのですが大丈夫でしょうか?
A 「高温期の体温が低い」とは、具体的にどのような症状かを知る必要があります。
理想的な状態
- 高温期における平均的な体温は、36.7~37.0度前後
高温期の体温が低い、あるいは正常でない状態
- 体温が高温期の平均体温36.7度より下回っている
高温期と低温期の2相に分かれているが、温度差がほとんどない
低温期と高温期の温度差が0.3度未満である
高温期に36.5度を越えない方もいます。
高温期の平均が36.5度以下だからといって、妊娠できない体質というわけではありません。
高温期と低温期の2相にきちんと分かれていて、その温度差が0.3度以上あることが重要になります。
※このケースに当てはまる場合には、まず、無排卵月経が疑われます。
この症状は、黄体機能が弱くなっていることから生じていることが多いです。
●ホルモンのバランスが崩れ→生殖機能が低下→着床しにくい→妊娠しにくい体質
●原因:身体の冷え→血行不良→生殖機能の低下
●症状を改善には:身体を温め、血行をよくるすための工夫が必要となります。
黄体機能不全について
黄体ホルモンが分泌時には:身体や子宮を温める→子宮内膜を厚くし→子宮内をふかふかなベッドのような状態に整え→受精卵が着床しやすくなります。
黄体機能不全:黄体ホルモンの分泌が少なくなり→子宮を十分に温めることができず→受精卵が着床しにくくなる身体の状態を言います。
西洋医学における施術法
黄体機能不全の主な原因:高プロラクチン血症、高アンドロゲン結晶、 多嚢胞性卵巣(PCOS)、甲状腺機能、卵巣の発育不全、冷え、血行不良、 ストレス、自律神経の異常などが言われています。
西洋医学:生殖器官の病気であれば、その病気に合わせた施術を行います。
卵巣の発育不全:排卵誘発剤による排卵誘発法や、黄体ホルモンを補充するホルモン充填療法を行います。
東洋医学による施術法
身体の病は、人間の健康の3要素である「気」「血」「水」のバランスが崩れることにより生じると定義します。身体の病は「身体のバランスが崩れた状態」と考えます。鍼灸施術においては、「気」「血」「水」のバランスを整えることで、全身のバランスを整え、根本改善に導きます。
タイミングから始めた不妊施術もなかなか効果が出ず、2年たって家の近くにあったすずらんさんへ。
体外受精と並行して通い、少しずつ受精卵が良くなり、初めての胚盤胞移植で妊娠できました。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
2年間、不妊で何度もくじけそうな気持ちになっていましたが、先生の人柄、言葉もあり、自然と頑張れている自分になれました。適格な鍼灸施術と妊娠においてのメンタル面においてとても感謝しています。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
鍼灸開始5か月後くらいに3回目の排卵では数もとれて、グレードはアップしました。移植後、無事妊娠し、順調に経過しています。
妊娠前、妊娠後ともに血流を良くすることはすごく大事です。不妊症の方は、施術の選択肢の一つとして考えてみるといいと思います。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
執筆者
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
新刊:血流をよくすれば、不調は消えていく
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すずらん鍼灸院でございます。