Q. 高温期がなくずっと低温期が続きます

A 高温期がない状態とは、上図のとおり、低温期から高温期への移行が見られず、安定した低温期が続く状態のことを言います。
このグラフパターンで疑われるのは、排卵が行われていないことです。
身体の状態が正常であれば、高温期に入る前に、必ず排卵を生じます。
排卵があると、身体の体温が上昇し、高温期へと移行します。
高温期に移行しない場合には、排卵が行われてなく、無排卵月経の可能性があります。
但し、身体に異常がない場合であっても、無排卵状態になることがあります。
このケースは、過度なプレッシャーや急なストレスを生じたときに起こることが多いです。
無排卵月経の原因は、下記のように考えられます。
- 高プロラクチン血症
- 卵巣機能不全
- PCO(多嚢胞性卵巣症候群)
- ストレス
- 極度なダイエットなどによる栄養バランスの乱れ
無排卵月経の施術は、排卵を起こすことにあります。
この施術方法は、年齢、既婚か未婚、出産経験の有無、流産の経験の有無などにより、施術方法が異なります。
ストレスや極度なダイエットが原因となって、無排卵月経を引き起こしている場合には、医師による施術も必要ですが、生活習慣を改善する努力も必要です。
執筆者 すずらん鍼灸院 (東京都足立区)院長 大島宏明


大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
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