妊娠しやすい身体づくり(食生活の見直し)~子宝に恵まれる知恵とコツ(不妊症編Vol.9)

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(不妊症編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回より、「妊娠しやすい身体つくり~9つのコツ」について随時解説してまいります。

 

【妊娠しやすい身体作り~9つのコツ」
●食生活の見直し~身体を温める食事/冷やす食事
●体温を上げ、基礎代謝を高める
●足湯・半身浴の勧め
●服装・室内環境の見直し
●有酸素運動の勧め
●サプリメントの摂取とその見極め方
●漢方治療
●経絡(ツボ)刺激・鍼灸治療
●心の調和とイメージングの力

第一回目は、食生活の見直しについてです。

 

***

 

みなさんが日々摂取する食べ物には、身体を温める食べ物と冷やす食べ物があるということをご存じですか?

おそらく、不妊で悩んでいる女性の多くは、「身体の冷えは不妊の原因の一つである」ということは、ご理解されているのではないかと思います。

 

しかし、現実には日常生活において、身体を温めるどころか、身体を冷やすことを知らずのうちに、日々繰り返しているケースがとても多いのです。

 

その中で、最たるものが食事の内容になります。

東洋医学においては、食べ物の分類について次の二つに分けて考えられています。

●陽性食品
●陰性食品

 

陽性食品は、太陽の光をたくさん浴びて育った食べ物が中心です。陽性食品は血行を促進し、肝臓・腎臓で熱を発生させるため、「身体を温める作用のある食品」と言えます。

これに対し、陰性食品は野菜が中心で、肝臓や腎臓の「熱の発生を抑制する作用」があると言われています。

そのため、「身体を冷やす役割」を持っています。

現代人は、陰性食品を摂取する機会が多く、女性の身体は常に冷え気味となっているケースが多いのです。

 

時折、「食べ物に気をつけているのに冷えが直りません」と質問されることがあります。

そこで、「どのような食事を摂られていますか」と尋ねたところ、「野菜を、日々、欠かさずたくさん食べています」と答えられたのです。

 

先程、説明したように野菜は陰性食品であり、身体を冷やす作用があります。

もちろん、「身体を温める食事だけを摂取すればよい」というものではありません。

野菜を一切食べず、陽性食品のみを食べていたら、血液が増えすぎ、高血圧になる可能性が出てきます。

 

何事にもバランスが必要です。

「身体を温める食事とは何か」を意識しておかないと、知らずのうちに身体を冷やす陰性食品ばかり摂取していることが多いのが現実です。

陰性体質の女性は、陰性食品の摂取に偏っているケースがほとんどなので、身体を温める陽生食品をより積極的に摂取することをお勧めしています。

 

(続く)

 

すずらん鍼灸院
大島宏明

 



すずらん鍼灸院