妊娠しやすい身体づくり(服装・室内環境)~子宝に恵まれる知恵とコツ(不妊症編Vol.12)

 

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(不妊症編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、「妊娠しやすい身体つくり~9つのコツ」の4つめのテーマである、「服装・室内環境」について解説致します。

 

【妊娠しやすい身体作り~9つのコツ」
●食生活の見直し~身体を温める食事/冷やす食事
●体温を上げ、基礎代謝を高める
●足湯・半身浴の勧め
●服装・室内環境の見直し
●有酸素運動の勧め
●サプリメントの摂取とその見極め方
●漢方治療
●経絡(ツボ)刺激・鍼灸治療
●心の調和とイメージングの力

 

前回において、「頭寒足熱」のお話をしました。

現代人の多くは、「頭寒足熱」ではなく「頭熱足寒」であるという解説をしましたが、そもそも、どのような理由により、「頭熱足寒」が生じているのでしょうか?

 

その大きな原因と言われるものに、服装の変化があります。

現代の女性の服装を見ますと、身体の上半身は厚着にし、下半身(足部)は薄着、もしくは素足でいることが多いです。

さらに、肌の露出度の少ない長いジーンズを履いているケースにおいても、締め付けの強いものを身につけていることが多いので、血行不良を引き起こす原因となっています。

 

不妊解消法の一つとして、血行促進は必須となります。
特に下半身の血行促進を意識する必要があります。

つまり、「頭寒足熱」の原則から言えば、不妊を克服する正しい服装のあり方は、「上半身は涼しく、下半身は温かく」が望ましいということになります。

 

又、血行不良の原因として、体内の毒素も影響しています。

体内の毒素は体外に排出されますが、化学繊維は毒素を吸収しにくく、さらに締め付けの強い化学繊維の下着を履いていると、より血行不良を促進させてしまいます。

 

これに対し、麻や絹などの天然素材は、保温力が強く、毒素の吸収性は高いことで知られています。

そのため、洋服の素材は、麻や絹などをお薦めしています。

衣類は肌とつかず離れずの状態が望ましいと思われます。

 

室内環境については、夏場のクーラーは、身体を冷やし、妊娠にも良くないことはご存じの方も多いでしょう。
しかし、冷えに関して言うと、夏場のクーラーよりも冬場の室内の暖房が要注意と言えます。

空気は通常、温かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に下がります。

 

つまり、室内が暖房で暖かくなっていても、温かい空気は上に上がっているため、下に下がるほど冷たい空気が堆積されていることになります。特にエアコンは要注意です。

そのため、冬場の暖房も気をつけないとより冷えの状態を悪化させることになります。

室内を暖めるときは、エアコンだけに頼らず、ストーブやこたつなどを使い、室内の下部を温める器具がお薦めと思います。

 

このようにするとで、下半身が冷えるのを防止することができます。

このように服装や部屋の暖房器具に工夫を入れることで、子宮や卵巣があるは南進の冷えを緩和できるようになるのです。

 

(続く)

 

すずらん鍼灸院
大島宏明

 



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