高温期が長い波形パターン~子宝に恵まれる知恵とコツ(基礎体温編Vol.7)

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(基礎体温編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

本日より、7つの代表的な基礎体温グラフパターンについて詳しく解説します。

 

【基礎体温グラフの様々な波形パターン】

1.高温期が長すぎる
2.高温期が短い
3.高温期の体温が低い
4.高温期への移行に時間がかかる
5.高温期がM字型になる
6.低温期が長い
7.理想型

 

本ブログで取り上げる波形パターンは、上記の7つになります。

今回は、最初の項目『高温期が長すぎる』基礎体温グラフについて説明します。

 

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まず始めに『高温期が長すぎる』グラフパターンと、理想とされる基礎体温グラフパターンを見較べてみましょう。

理想的なグラフでの高温期の日数は、14日前後となっております。

これに対し、『高温期が長い』グラフパターンは、高温期が終わらず、体温が高い状態がずっと続いていることがわかります。

ところで、なぜ、高温期に入ると体温が上がるのかご存じですか。
結論から言えば、体温が上がる理由は、黄体ホルモンの分泌にあります。

正常な身体の状態であれば、排卵が終わると黄体が形成されるようになります。
この黄体から黄体ホルモンが分泌されますが、黄体ホルモンには身体の体温を上げる作用があります。この黄体ホルモンが形成されることで、体温が0.4度前後上昇するようになるのです。

通常、黄体の寿命は14日です。
しかし、黄体が14日で消滅せず、黄体がそのまま残ることがあります。

黄体がそのまま維持されることにより、黄体ホルモンが分泌し続け、体温が高い状態を長く保つようになります。

黄体が消滅せずにそのまま残る理由は、新たに『妊娠黄体』と呼ばれる黄体が形成されるケースです。

少し、専門的な説明になりましたが、高温期が長く続く場合は、『妊娠している可能性が高い』ということになります。

性交渉を行い、その後『妊娠黄体』が形成されることで、初めて妊娠していることがわかるようになります。

この『妊娠黄体』が形成されたかどうかについては、個人差がありますが、一般的には、高温期が21日以上続いた場合に、妊娠黄体が形成されている(妊娠している)可能性が高いと言えます。

ただ、現代はストレス社会です。
ストレスや精神的な疲れにより、基礎体温に異常を生じ、妊娠していなくても高温期を長い間、維持するケースが近年増えています。

高温期が21日以上続いたからといって、必ずしも妊娠しているとも限らないのです。

いずれにしても、21日以上過ぎても高温期が続いた場合には、例え性交渉がなくても、生殖器官等に異常を生じている場合もありますので、専門医での検査をお勧めしています。

(続く)

 

すずらん鍼灸院
院長 大島宏明



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