体外受精 – 採卵について(その1)~子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編VOL.9)

 

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

体外受精の治療の流れを前回解説しました。

 

【ステップ1】排卵誘発

【ステップ2】採卵

【ステップ3】精子の採取

【ステップ4】培養

【ステップ5】胚移植

【ステップ6】確認

 

体外受精が成功するために重要な要素が3つあります。
それが、採卵、培養、そして胚移植(着床)になります。

今回はこの3つの中の「採卵」について解説致します。

 

「採卵」とは、言葉通り、女性の卵子を採取することを言います。

女性は、通常、生理周期があり、理想形では28日を1周期と定義しております。そして、その1周期の間に一つの卵子を作ることになります。

この卵子をできる限り質の良い状態、つまり、如何に元気な状態で取り出せるかがが大事になります。

 

この卵子を取り出すタイミングは、体外受精が決まって直ぐに行うことはありません。

通常は、2周期、または3周期の基礎体温の状況を確認することになります。

 

その確認により排卵日を精細に特定し、その後の生理周期で卵子を取り出すことになります。

もし、ここで質の良い卵子が採取できない場合は、もう一度採卵をやり直すことになります。

採卵の回数が増えるとそれだけ費用も増えます。

 

そのため、なるべく1回の採卵で、より質の高い卵子が採取できるように、慎重に進めることが望ましいのです。

採卵の方法には、「自然周期」と「卵巣刺激」の2つの方法があります。

 

『自然周期』
排卵誘発剤を使わず自然の周期に合わせて卵子を採取

 

『卵巣刺激』
排卵誘発剤などを使って、卵子を複数採取

 

次回は、この2つの採卵方法について詳しく解説致します。

 

すずらん鍼灸院
大島宏明



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