体外受精 – 培養について(その1)~子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編VOL.11)

 

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

前回では、採卵について説明しました。

 

【ステップ1】排卵誘発

【ステップ2】採卵

【ステップ3】精子の採取

【ステップ4】培養

【ステップ5】胚移植

【ステップ6】確認

 

体外受精が成功するためには、3つの関門があり、「採卵」「培養」「着床」があります。

「培養」のステップでは、採卵で採取した卵子と精子を受精させ、精卵をつくることになります。

受精に使われる精子は、排卵後に採精し、できる限り元気な精子を採取することになります。

この採取した多数の精子を卵子にかけて受精を促し、受精卵をつくります。

 

受精卵は空気中に触れておくと細菌などに感染されるため、培養器の中で培養液に受精卵を浸します。その後、受精卵の分裂が始まるようになります。

受精卵は4細胞、8細胞と分裂し、8つまで分裂した胚を「初期胚」といいます。

さらに培養し、胚盤胞まで育った段階で、女性の体内に移植することになります。

この受精・分裂を成功させる大きな要因は、高度な設備・技術力と胚培養士(エンブリオロジスト)になります。

 

胚培養士とは、高度生殖医療を行う培養技術者をいいます。

培養が行われる培養室は、徹底的に衛生管理が行われたきれいな環境下で行われます。

卵子や精子はとてもデリケートなため、クリーンな環境と、専門知識を有する胚培養士のもと、培養が行われることになります。

 

ただ、体外受精の治療費が安い場合には、設備や人材が豊富でない傾向があり、それだけ、妊娠の成功確率も下がってしまいます。

反対に平均より治療費が高い場合には、高度な設備と優れた多くの胚培養士を豊富に揃えている傾向にあります。

 

このように培養環境、つまり、設備、胚培養士の技術によって、妊娠成功の確率が変わってくるようになります。

もちろん、院長先生の腕や経験も大切な要素ですが、優れた設備・胚培養士を抱えているかの要素も妊娠成功にとってとても大切になるのです。

 

すずらん鍼灸院
大島宏明



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