体外受精の成功確率(その2)~子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編VOL.15)

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ(体外受精編)★☆★

 

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

前回、日本産婦人科学会における妊娠成功率は約40%であることを説明しました。

体外受精の成功確率は、医療機関によってばらつきがあり、どの年代を治療の対象としているかによってもずいぶん変わってきます。

 

そのため、成功確率だけを見てすべてを判断はできないのですが、世代別における成功確率がわかれば、ある程度、具体的に比較することができます。

例えば30代前半における体外受精の平均的な成功確率は、50%を超えております。

しかし、40代前半となると20%になり、40代中盤以降になるとわずか5%未満となります。

 

このように、40代以降の年代になると、体外受精の成功確率は極端に下がってしまうのです。

女性は、35歳を過ぎると卵子の質が極度に低下し、40代になると閉経期が近くなり、閉経を迎えると妊娠できない身体となります。

体外受精においては、採卵に質のよい卵子を採取しますが、年をとると、まず、質の高い卵子が採取しずらくなります。

 

仮に質のよい卵子が採取でき、受精卵を体内に移植できたとしても、体内の生殖器官の機能が低下しているため、着床が大変困難な状態です。

このような背景から、40代における体外受精の成功確率はぐんと低くなるのです。

しかしながら、これまでは40代は本来「妊娠できない年齢」とされてきましたが、40代後半でも年々妊娠に成功した女性が増え、50代の妊娠報告も出てきております。

 

妊娠に必要な着床ができる年齢的な目安は、45才説がありますが、体質には個人差があり、治療技術の進歩・生活習慣の改善により、生殖機能をある程度高めることも可能になりました。

よって、40代後半以降においても、絶対、妊娠出来ないというわけではないのですね。

 

このように体外受精の進歩は、不妊に悩む多くの人たちに大きな希望を与えているのも事実なのです。

 

すずらん鍼灸院
大島宏明



すずらん鍼灸院