妊娠しやすい身体づくり（ツボ押し・鍼灸その1）～子宝に恵まれる知恵とコツ（不妊症編Vol.17）

☆★☆子宝に恵まれる知恵とコツ（不妊症編）★☆★

こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、「妊娠しやすい身体つくり～９つのコツ」の８つめのテーマである、「経絡（ツボ）押し・鍼灸治療」について解説致します。

【妊娠しやすい身体作り～９つのコツ】
●食生活の見直し～身体を温める食事／冷やす食事
●体温を上げ、基礎代謝を高める
●足湯・半身浴
●服装・室内環境の見直し
●有酸素運動の進め
●サプリメントの摂取と見極め方
●漢方治療
●経絡（ツボ）押し・鍼灸治療
●心の調和とイメージングの力

東洋医学を大別すると、漢方療法と鍼灸治療に分かれます。

鍼灸治療とは、血液と血液が交差する経穴（けいけつ）と呼ばれるツボを鍼で刺激し、気や血液の巡りを改善し、身体を健康な状態に整える治療法を言います。

東洋医学においては、身体が健康な状態とは、滞りなく気や血液が循環している状態を示します。

もし、身体のどこかに異常を生じた場合には、気や血液の流れが悪くなり、免疫力が低下し、病気を引き起こすようになると考えているのです。

西洋医学においては、異常を起こしている身体の部位に焦点をあてて治療を行うのに対し、東洋医学（鍼灸治療）は、全身を診ながら、全身の気や血液の流れを整えて病気を根絶していくという概念があります。

ところで、気や血液の流れが悪くなる原因をご存じですか？

現象的に見える形で説明すると、先ほど説明した血液と血液が交差する点（経穴）で血が溜まりやすくなり、この経穴で鬱血現象を生じるようになります。

経穴で鬱血した状態を、経穴の上から鍼をあてて刺激することで、鬱血状態が解消され、血流が
改善されるようになります。

ツボを指で押したり、ツボの周辺をマッサージすると身体が楽になりますが、これは鬱血したツボが刺激されることで、血流がある程度、改善された効果が現れたことになります。

指圧によるツボ押しやマッサージには限界があります。

あくまで指圧によるツボ押しは、多少の効果はあるものの、ツボの上から押しているにすぎず、本格的な血流の改善には繋がりません。

又、ツボはとても小さいので、指圧によるツボ押しでは、鬱血状態を確実に解消することはほぼ不可能なのです。

そこで、確実に経絡を刺激して鬱血状態を完全に解消するするために、鍼灸治療が重要な役割を果たしてきたのです。

次回は、鍼灸治療について詳しく解説してまいります。

（続く）

すずらん鍼灸院
大島宏明