Q 漢方薬が合わない場合は、どうすれば良いの?
Q 32歳で妊娠を希望してます。結婚してなかなか妊娠できず、不妊治療を受けることにしました。それからタイミング療法を2年行っていますが、それでも妊娠できません。
そこで病院の処方による漢方薬を試すことになりましたが、苦くて体に合わず、困っています。漢方薬を飲むようになってから基礎体温が余計に乱れるようになり、体調も悪くなったような気がします。本当にこのまま漢方薬を続けて良いか、また漢方薬の中身もよく代わるのでとても心配です。
A 病院で処方される薬と違い、漢方薬の処方は、体の状態に合わせて薬を処方します。薬の内容を体調や年齢、基礎体温の安定度などに合わせて変えていくことはあります。
病院で処方される普通の薬は、どの病院で処方されてもほぼ同じ薬が処方されます。しかし、漢方薬の場合は、例えば、風邪の症状で漢方薬を処方する場合でも、先生によって処方される薬が変わってきます。
ネットから漢方薬を買わない方が良い理由
今では、漢方薬はインターネットでも販売されています。時々、「友達からこの漢方薬がいいよ」と聞いてネットで購入する方もいますが、ご自分で判断して漢方を購入することは控えたほうがいいです。友人とご本人では体質が違うので効き方が変わるからです。
漢方薬は1つの薬で幾つもの効果があるのでこれのチョイスが難しいのです。漢方薬を選ぶ時は、不妊に詳しい漢方薬局に直接足を運んで処方してもらうことがベストです。
好転反応の可能性について
今回、漢方薬を使用して基礎体温が乱れ、体調が悪くなったと聞きましたが、漢方の場合は、『好転反応』と呼ばれる現象が起きることがあります。
好転反応とは、体の悪い状態から良い状態に切り替わる時、一時的に身体が悪くなるような症状が起きる現象を言います。
この場合は、一度、処方してくれた先生に好転反応かどうかを、遠慮なく聞いてみると良いでしょう。
鍼灸を選択することはベストです
鍼灸は漢方と同じく、東洋医学がベースとなっています。
鍼灸をお選びになる場合にも不妊に強い治療院かどうかは重要な要因になります。鍼灸でも、好転反応は起きる場合があります。疲労感などが一時的に起こる場合がありますが、数時間すると治まってきます。
今までにない刺激をカラダは受けて反応してるので出てくる場合がありますが全員には出ませんのでご心配なく。
治療中は、気持ちよく眠っている患者様も多いです。それは自律神経の副交感神経(落ち着く神経)が動き始めてるからです。
タイミングから始めた不妊施術もなかなか効果が出ず、2年たって家の近くにあったすずらんさんへ。
体外受精と並行して通い、少しずつ受精卵が良くなり、初めての胚盤胞移植で妊娠できました。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
2年間、不妊で何度もくじけそうな気持ちになっていましたが、先生の人柄、言葉もあり、自然と頑張れている自分になれました。適格な鍼灸施術と妊娠においてのメンタル面においてとても感謝しています。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
鍼灸開始5か月後くらいに3回目の排卵では数もとれて、グレードはアップしました。移植後、無事妊娠し、順調に経過しています。
妊娠前、妊娠後ともに血流を良くすることはすごく大事です。不妊症の方は、施術の選択肢の一つとして考えてみるといいと思います。
※ 施術を受けた方の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
執筆者
大島宏明 すずらん鍼灸院 院長
■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業
■免許
はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー
■所属団体
奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員
新刊:血流をよくすれば、不調は消えていく
この記事に関する関連記事
- 卵胞発育の段階と排卵障害 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 卵の補足障害における不妊症 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- ハムスターテストについて – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 精子先体反応検査について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 一般不妊治療の妊娠確率について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 男性不妊の割合と原因について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 子宮内膜症について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 精液検査について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 黄体機能不全と着床障害について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 腹腔鏡検査について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 受精障害の原因とメカニズムについて – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 受精障害と自然妊娠の可能性 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 一般不妊治療の妊娠確率について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の副作用 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- hMG-hCG療法について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 性腺刺激ホルモン検査・卵巣性ホルモン検査 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 子宮内膜検査と血中ホルモン検査について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 機能性不妊と原因不明不妊について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- ヒューナーテストについて – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 子宮卵管造影について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 経腟超音波診断法(検査法)について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 頸管粘液検査について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- クロミフェン療法について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- タイミング指導について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 西洋医学と東洋医学の併用施術について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 病院・接骨院で行う鍼灸効果について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 不妊専門の鍼灸院と安い鍼灸院の併用について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 不妊施術の手順について – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 不妊の6大基本検査の必要性 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 鍼の効果が効いている時間と通院期間の目安 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 鍼灸で基礎体温を整える – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 漢方や鍼灸で基礎体温を整える – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 冷え体質に鍼は有効? – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 鍼と整体のどちらが効くの? – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 鍼灸院に通う頻度 – 不妊鍼灸お悩みQ&A
- 妊娠初期・中期・後期における鍼灸施術
- 妊娠前鍼灸の勧め
- 不妊の鍼灸施術における即効性・通院期間の目安
- 上手な鍼灸院の選び方
- 鍼灸の歴史と鍼灸が有効な不妊の種類
- 東洋医療と西洋医療の不妊
- 体外受精と鍼灸の併用について
- 不妊に鍼灸はなぜ効くの?
- 不妊施術を一度も受けたことがない方へ
- 不妊鍼灸の施術について
お電話ありがとうございます、
すずらん鍼灸院でございます。