Q 経腟超音波診断法とはいったい何を調べる検査ですか?
A 経膣超音波診断は超音波断層装置のプローブを使って、超音波により膣内の子宮や卵巣を検査する方法です。
不妊の状態を調べる超音波検査として、お腹の上から超音波を発信する経腹超音波検査法もありますが、卵巣や子宮などの生殖器官をミクロのレベルで観察できる経腟超音波検査が一般的に用いられています。
経腟超音波検査法では、卵巣や子宮の状態をテレビモニターに映し出して 検査することができ、手で触れて様子を確認する『内診』では調べることのできない膣内の状態を詳しく検査することができます。
経腟超音波検査法は、子宮や卵巣に生じた子宮筋腫や卵巣のう腫などの 疾患を発見することができ、不妊6大検査の一つとして知られています。
超音波検査は痛くない?
痛さには個人差があり、膣内に当たったりすると痛みを感じることもあります。
激痛が走るというほどのものではなく、「痛みが少し生じるかもしれない」「違和感は感じるかもしれない」というレベルだそうです。
「痛みが生じるかもしれない」ということを恐れるあまり、そのまま放置し、疾患が悪化するリスクの方が怖いです。
特に子宮内膜や卵巣嚢腫などの疑いがある場合には、早めに検査を受けて早期発見をすることが重要になります。

(画像:荒木重雄 医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版)
超音波検査は疾患を見つけるだけでなく、卵胞の発育を確認できる
経腟超音波検査は、膣内の疾患を発見できるだけでなく、卵胞の発育の様子を確認することができます。
具体的に言えば、生理のときには5mmのほどの卵胞が20mmほどに成長する様子を、テレビモニターを通して見ることができるのです。
経腟超音波検査では卵胞の発育を基礎体温表よりも正確に見ることができます。
より正確な排卵日を特定することができるのです。
子宮内膜の状態を確認することができる
経腟超音波検査のもう一つの目的は、子宮内膜の状態を確認することです。
排卵日直前になると子宮内膜は約10mmの厚みになり、3層の木の葉状パターンと呼ばれる膜のようなものが超音波画像として見られるようになります。
このように経腟超音波検査は、子宮内の疾患や異常を発見できるだけでなく、卵胞の成長や子宮内膜の様子など膣内のわずかな変化さえモニターで確認することができます。


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