PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)について – 不妊鍼灸お悩みQ&A

Q PCOSを克服する方法って何かありますか?

Q 病院で検査したところ、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と言われました。自分でPCOSを克服する方法って何かありますか?

 

 PCOSとは、「(polycystic ovary syn-drome)」の略称で、小さな卵胞が卵巣の中に数多く見られる状態を言います。
PCOSは卵胞が数多く見られるだけではPCOSと判断されず、排卵障害が起きていて、男性ホルモン値が高いことが加わってPCOSと判断しています。

【PCOSの特徴】
■排卵が起きにくい、あるいは無月経
■血液中の男性ホルモンが増加するため、多毛・にきびが生じやすい
■卵巣内に多くの卵胞がみられる

PCOSは排卵障害を起こすため、不妊症になる確率が高くなります。
PCOSは不妊の原因の代表的な疾患と言われ、不妊の原因の約2割を占めます。

PCOSの原因は、内分泌液と糖代謝の異常が有力視されている!?

PCOSの原因は多くの仮説があるようですが、はっきり解明された報告はないようです。内分泌液と糖代謝の異常が最も有力視されています。

PCOSの原因が特定できていないため、根本的に解決できる 治療法は確立されていませんが、病院における処方では、 排卵に異常があるため、排卵誘発法やhMG-hCG療法を行って 強制的に排卵を起こして妊娠を促す方法が行われています。

PCOSの対策に体質改善は有効!?

PCOSは疾患というよりも体質の問題という声もあります。
肥満や糖代謝と関係が深いため、太りすぎを抑えるために 糖分の多い食べ物を控えるなどの生活習慣を見直すことは有効です。

内分泌異常が起きている以上、体質改善は欠かすことはできません。
鍼灸により体質改善を図って生殖機能を正常な状態に戻すことで排卵しやすい体を取り戻すことも選 択の一つです。

左右卵巣のPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の超音波診断像
(画像:医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版 編者:荒木重雄)

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執筆者

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許

はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体

奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

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